「最悪の時期から我々が日中関係を築いてきたという
思いがある」
新日中友好21世紀委員会の日本側秘書長をつとめる
国分良成さん 慶応義塾大学法学部長・教授
日中の有識者で組織する「新日中友好21世紀委員会」の日本側秘書長として委員会のまとめ役を担う。5年目を迎えることしは任期最後の年。1月の第7回会合(北京)では共同出資による環境基金の設立、情報発信拠点の相互開設など、長期的に日中関係を発展させるための具体策が次々と打ち出された。
「小林陽太郎、鄭必堅両座長の友情と信頼があり、安心して秘書長を務められました」
だが最初は議論がかみ合わず、委員同士の信頼づくりに専念。「(歴史や台湾問題での)論点の違いを認めた上でどうしたら両国関係を安定できるかに力点を置き、エネルギー・環境、青少年交流などに議論を絞ってからやっとスムーズにいくようになりました」
議論を公開し、シンポジウムや漫画家交流展を実現するなどさまざまな試みに挑戦。「日中21世紀交流事業」「日中文化・スポーツ交流年」「戦略的互恵関係」など近年の日中間を彩る事業や政策の多くが委員会から生まれた。
「会見で靖国問題しか質問されない最悪の時期から我々が日中関係を築いてきたという思いがあります。良くなったところで(委員を)終えるのは良いタイミングでしょう」
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