「過去は変えられない。けれど、未来は変えられる」
11月日本公開の映画『北京の恋 四郎探母』(原題『秋雨』)で主役・橋本梔子を演じた
前田 知恵さん 女優
高校卒業前に見た中国映画に感動し、単身北京へ。外国人初の本科生として北京電影学院演劇科の難関を突破した。「見学に行って窓口で中国人と一緒に勉強したいと言ったら笑われてしまって。でも言葉の壁は努力で乗り越えられると思ったし、中国映画に“縁”を感じたんです」
卒業翌年、京劇を学ぶ日中の若者のラブストーリー、『秋雨』の主役に抜擢。劇中で可憐な歌声を披露している。「電影学院に飛び込んだばかりの頃を思い出して演じました。だけどプラス京劇があって…。初めての体験に旋律やリズムがつかめず、最初の1小節で1週間かかったこともあるんですよ」
映画では戦争の歴史が恋人たちの関係に影を落とす。それは宋代の王女と王子の国境を越えた愛を描いた京劇『四郎探母』の物語と重なる。「国ではなく個人とのつながりを考えるとき、歴史は知るべきだと思う。過去は変えられないけど未来は変えられるから、前向きになること。スタッフや俳優の“希望”を映画に込めました」 6年間過ごした中国には大勢の親友がいる。「日本と中国の友好のために、映画や芝居を通して中国の魅力を伝えていきたい」
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