「医療は心。技術指導だけでなく日中の心の交流につなげたい」
大連で無償の白内障治療を行う
杉田達さん 杉田眼科院長、大連大学付属中山医院名誉院長
祖父と父に続き、3代にわたって満鉄病院(現・大連大学付属中山医院)で診療に当たる。東洋一の設備を誇った同院の話を聞かされて育ち、知人の仲立ちで訪問の夢がかなったのが8年前。
「古くて汚い設備に驚き、何とかしなければと思った」技術指導や無償協力などを条件に2002年、姉妹医院の文書を交わす。年3回の訪問で、これまで約400人の白内障手術を執刀した。
「中国の医療はリスクを避ける傾向があり、高額なこともあって白内障手術は一般的でない。それだけに患者さんの感謝の心が深く、こちらも幸せな気持ちになるんです」
中国でも、中山医院など大都市の医療設備は、ここ数年の経済発展とともに格段に進歩した。しかし、残りの大部分は「まだこれから」のレベル。まずは「中山医院を白内障治療でトップレベルにする」のが目標。
「来て見て道を開いてほしい」と、05年に初めての研修生を受け入れた。帰国後、この医師が手術を始め、「種を播いた」手応えを感じている。
「医療は心。技術指導だけでなく日中の心の交流につながるよう、もっと大勢の若者を日本によびたい」
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