「犬を通じて人の交流が進めば、日中間の相互理解も深まるはず」
中国で盲導犬の普及を進める
井上幸彦さん (財)日本盲導犬協会理事長、第80代警視総監
開催まで2年を切った北京パラリンピックに向けて盲導犬の受け入れや普及に協力しようと、4月に中国盲人協会と「日中友好盲導犬プロジェクト」をスタートさせた。盲導犬0頭の中国で、まずは市民らの理解を促す。
6月にユーザーや盲導犬2頭と北京へ。デパートで買い物をしたり、障害者施設を回るなどしてデモンストレーションを試みた。盲学校では生徒百数十人と交流。「初めは怖がっていた子供たちがハーネスを手に歩いたり、犬に触れたりしているうちに笑顔になった。その瞬間が忘れられない」
万博開催を控えた上海からも招かれ、来春訪問の予定。映画『クイール』のヒットなどで中国でも盲導犬への関心が高まっている。「犬には人間にない癒しの力があるということも伝えていきたい」
国内では今秋、富士宮市に繁殖や訓練を手掛ける日本盲導犬総合センターをオープン。国際交流センターも併設する予定で、日本のノウハウを中国も含め世界に伝える拠点にしたいと考えている。
「犬を通じて人の交流が進めば、日中間の相互理解、友好関係も深まるはず」と警視総監時代の強い意志をうかがわせた。
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