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「日本と中国」
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植樹の大切さと森林の効用
古本 英之 (社)日中友好協会理事、北海道日中友好協会理事長

年、大気や海洋の温度が上昇しており、生態系や人類の生活への悪影響が懸念されている。CO2の排出を抑制することを最優先しなければならないが、それを吸収する森林の働きにも目を向けるべきだ。
 日本では毎年、全国植樹祭が開催されており、昨年の北海道苫小牧市に続き、ことしは秋田県北秋田市で岩手・宮城内陸地震の3日後に開かれた。各都道府県の植樹祭も毎年開催されており、北海道のことしの開催地は中標津町で、胡勝才・駐札幌中国総領事が中標津日中友好協会(会長=殿守富)の総会に出席後、来賓として参加した。

国黒竜江省で1978年5月に発生した山火事は北海道に匹敵する面積に及ぶ、史上空前の山火事であった。懸命の消火作業にもかかわらず、炎は45日間も燃え続けた。被災地一帯は黒竜江に沿った中国最大の森林地帯だが、伐採が進むと森林がまばらになり、乾燥してくる。その後に生えてきた2次林は火災を起こしやすい。
 森林の破壊は、洪水や土地の侵食、気象異常などを引き起こし、環境を変化させる。日本に飛来する黄砂の量や範囲は、次第に広がってきている。しかし、中国政府も乱伐の禁止や砂漠化防止のための緑化政策をとっているので、森林面積は少しずつ増えてはいる。植えた木が育ってきた地域では、土砂流失量が減ってきたと聞く。

海道では、ことしも「北海道森と緑の会」が主体となり、友好提携している黒竜江省での緑化事業(日中緑化交流基金=小渕基金を利用)に道民ボランティア植樹団を募り、ポプラ、アカマツの植樹と交流を行ってきた。来年からはこれまでのボランティアに代わり、「北海道・中国交流推進連携会議」(北海道日中をはじめ32団体で組織)が中心となって学生植樹団を派遣し、植樹活動や現地学生との交流を行う。若者の緑化及び中国に対する意識の向上を図るとともに、地元の人たちにも北海道の環境への取組みに関心を持ってほしい。
 日中友好協会の組織でも、宮城県をはじめ、長野、静岡、大阪、千葉、岡山市など各協会で中国の緑化事業を進めている。森林は川や海、農地などと密接にかかわっており、ほかの生態系とのつながりの中で、森林の重要性を考える必要がある。
 本紙「日本と中国」は1950年の創刊以来、幾多の困難を乗り越えて、2000号を迎えた。これまで、緑化事業をはじめ、さまざまな活動の情報提供と会員同士のコミュニケーションに役立ってきた。これからも日中友好を発展させるような紙面づくりを期待している。

 
 
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    古本 英之 (社)日中友好協会理事、北海道日中友好協会理事長









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