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「日本と中国」
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胡錦涛主席の来日と私たちの役割
酒井 哲夫 (社)日中友好協会理事、NPO福井県日中友好協会会長

国から四川省で起きた大地震のニュースが入ってきた。胡錦涛主席のご心痛が偲ばれる。詳細な情報はまだ確認されていないが、家屋の倒壊などにより、多くの人命が失われたことを知った。
 (社)日中友好協会は義援金の募集を始めたが、日本国民としていまこそ、被災された中国の皆さんを勇気づけるため、仲間と協力してわずかでも力になりたい。被災者の方々に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げる。

主席の訪日は中国の首脳としてじつに10年ぶりに実現したものであり、国民のひとりとして、胡主席と日中両国の関係者のご努力に深く敬意を表したい。地方で日中友好運動を行う立場からも、両国指導者の国家レベルでのご努力を厚く歓迎する。
 日中友好協会をはじめ日中友好7団体が主催した5月8日の歓迎会には、福井から上京してこの慶事に参加することができた。胡主席には副主席時代に人民大会堂でお目にかかり、今回が二度目である。胡主席は、大国である中国の首脳としての驕りも見られず、1300人余の友好人士とにこやかに接しておられた。5日間の多忙な日程をフルに活用され、日本各地で数々の交流を実現して帰国された。日本国民は、胡主席に対し、いっそうの親近感を得たはずである。
 訪日にあたり、胡主席は8月に迫った北京五輪開催と、チベット問題など諸問題への対応に追われる中で自国を離れた。それでも訪日を決断したのは、福田首相をはじめとする日本国民との関係を重視したからであろう。今回の訪日では、歴史認識での日中関係の負の部分には触れず、「戦後60年間を平和国家として歩んだ」として日本を評価された。また、日中関係について「未来志向で交流を広げる共通の利益を」と表明された。このことは逆に、私たち日本人に「歴史を鑑として、過去の関係を忘れず」未来を目指すと決意させるものとなった。

来志向で始まる日中関係では、今までの様に両国の指導者だけに委ねて、国民はそれらを論評するだけであってはならない。胡主席は「未来に向けての日中関係の増進」を提唱され、日中友好が国家レベルから意識向上にともなう国民の具体的活動へと変化していく時代への期待を示された。私たちが進める友好事業は、政府の大掛かりな外交とは違い、地域で行う身近な青少年交流や文化・スポーツ交流など、小さく目立たない交流の積み上げである。これらの活動こそ、両国民の確かな意識の向上に役立つものだ。

 
 
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