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「日本と中国」
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写真展を通した文化交流
古本 英之 (社)日中友好協会理事、北海道日中友好協会理事長

中国交正常化35周年、日中文化・スポーツ交流年の昨年、北京市と陝西省の両人民対外友好協会および北海道日中友好協会の共催で、11月と12月に北京と西安で大型写真展「拓けゆく理想郷・北海道」を実施し、両会場とも大盛会で終えることができた。中国で北海道を紹介する写真展の開催は長年の夢であり、写真を通して日中両国の相互理解を増進することを期待し、(社)日中友好協会の協力を得て開催することができた。この写真展が北海道と中国との文化交流、人の交流がさらに深化する契機となることを望んでいる。

型写真展では知床、大雪山、離島、札幌などをテーマに、4メートル大の作品を含む120点の写真を展示した。大自然の風景と人々の暮らしを個性的にとらえた、バラエティーに富んだ見応えのある写真が多かった。地域の文化財や身近な自然環境のすばらしさを見つめなおし、それらを未来へと引き継いでいく気持ちをおこさせるものであった。
 知床には原始的な植生が残り、希少動物が集中して生息する。これは冬季に押し寄せる流氷の栄養分にはぐくまれる食物連鎖によるものである。流氷下の植物プランクトンが始点となり、海洋生物からエゾシカ、ヒグマなどの哺乳類、シマフクロウ、オオワシ、オジロワシなどの猛禽類といった多種多様な生息を支えている。この海から陸へと連なる複合的な生態系は世界でも類をみない。知床は日本に14件ある世界遺産のひとつに登録されている。ちなみに世界遺産は中国に35件、世界に851件ある。(07年12月現在)

京ではネットを中心にマスコミ各社が宣伝してくれ、新聞2社も写真展を紹介、西安ではテレビニュースでオープニングから1日3回、写真展の様子が放映された。また、北京日本学研究センターの公開講座として、明治初頭に北海道開拓の夢に燃えて十勝大平原の厳しい自然に挑んだ開拓団の壮絶な物語を描いた北海道開拓映画、『新しい風』の上映会を実施した。同日、天津外国語大学では札幌の日本文化普及の会「絹の衣」が天津外大、道日中と共同で、日本文化の一環として大学生をモデルに民族衣装を紹介した。ことし1月には、北京と北海道の高校生が、冬の北海道をテーマに写真撮影交流を行い、4月には日中高校生の写真展を道庁ロビーで開催する。
 異文化理解で重視されることは、異国や異民族といった相対する相手の中味を正しく理解し、知ることである。そして文化の多元性、価値観の多様性を認識することである。

 
 
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