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小異を残して大同につく 日本と中国は共通の漢字を使いますから、お互いに言葉が喋れなくても筆談というコミュニケーションをとることができます。ところが同じ漢字であっても、その意味が日中で異なることがあり、これが思わぬ誤解を生むことになります。 かつて、瀋陽の日本領事館に助けを求めた脱北者の家族を、中国の「武装警察」が阻止した事件がありました。当時私は、民主党調査団の団長として現地を調査し、様々な事実が判明しましたが、問題解決を複雑にしたのは、日本の新聞やTVが小さな子どもを領事館から引きずり出そうとする「武装警察」の姿を何度も流して、その映像が日本人の脳裏に強く焼き付けられてしまったためです。その写真や、画像には必ず「武装警察」の説明が付きます。一般の日本人は「武装」という文字を見るだけで拒否反応を起こし、「中国の凶暴な警官が子どもに暴力をふるっている」との印象になります。 私は日本と中国の相互理解に不可欠なのは、最初に違いをはっきりさせることだと思っています。同じ文字を使うし、顔形も髪の毛の色も同じだ、と共通する面を強調して付き合いを始めると、途中で違いが出てきたときに「こんなはずではなかった」と失望や裏切られた思いに変わってしまうのです。日本は「小異を捨てて大同につく」ですが、中国では「求同存異」(小異を残して大同につく)ですから、ここにも日本と中国の違いがあります。 |
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