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誤解だらけの「反日」デモ報道 高井 潔司 北海道大学大学院国際広報メディア研究科教授 6月初め遅ればせながら、「反日」デモで揺れた上海に行ってきた。総領事館を訪ねたが、割れた窓ガラスなどが放置されたままで痛々しい。まだ損害賠償が交渉中のためという。 一体あのデモは何だったのか。当地の専門家は、日本側の誤解も多いと指摘する。愛国主義教育のせいだというが、中国人自身そんなことを意識している人は少ない。「3つの代表」思想などの学習キャンペーンも浸透しなくて、党は困っているという。日本では中国政府がやらせたとか、黙認したとかいう見方があるが、対日関係で、デモをいったん許せば、反体制デモに転化することを党自身が自覚しているという。 彼らはインターネットをよくするが、そこでは一方的な日本情報しか手に入らない。そして北京でデモがあり、北京に負けてはいけないという意識に加え、中国外務省スポークスマンの強い姿勢をデモ容認と受け取ってしまった――と説明する。誰が組織者かもわからぬまま、人民広場に集まり、面白がって友人に呼びかけ、参加者が膨れ上がった。野次馬も多い。 |
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