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活動の紹介

第11回日中友好交流会議 5月23・24日/四川省成都
 「戦略的互恵関係と民間交流の役割」について3分散会で討論、「民をもって官を促す」という意見で一致した。いずれの会場でも後継者育成の課題、文化・緑化交流事業の成功例などが具体的に取り上げられ、特に青少年交流の拡大が大きな関心を占めた。また、観光を利用した交流など新たな事業の開拓も話し合った。チベット族やイ族など四川省の少数民族の代表も活発に発言し、地方開催らしい雰囲気で進められた。

◇第1〜3分散会報告

○中日両国は「戦略的互恵関係の構築」という共通認識に達したが、歴史問題や台湾問題など具体的問題を解決していない。
○「民をもって官を促す」運動をすべき。国民感情の問題は日中3文書を改めて勉強し、原点に戻ることが必要。また日中両国の文化、風俗、習慣の違いを認め合うことから交流を始めたい。
○日中関係において青少年交流はとりわけ重要。両国の青少年はお互いの国に興味を持っている。マスコミやインターネットなどを活用し、若者が受け入れやすい事業を展開すべきだ。四川省中日会館は広島県、日本大使館の協力で青少年交流センターを設置。さらに中国初の「友好の窓」を設け、中国の青年に日本のアニメ、漫画、ゲームを紹介している。実際の青少年交流が中日友好の後継者を育てる。それぞれの国で日本語、中国語教育を推進したい。
○広東省対外友協は地元旅行社と連携して友好交流団を日本へ派遣、団員のほとんどが日本に好印象を持つなど中日民間交流の新しい方向になっている。観光事業を推進し、人的往来を拡大したい。
○研修生の派遣と受け入れ事業は大きな成果を挙げてきたが課題も多い。出国前の準備をさらに進めるべき。
○女性の交流を促進し、若い女性の間の交流を工夫する。
○中国の緑化、環境保全はアジア全体の問題で、日中ともよりいっそう力を入れる。
○友好都市数をもっと増やしたい。日中経済交流の拡大にとって友好都市の潜在力を発揮することが重要だ。
○日中両国は2千年の友好の歴史と50年の戦争の歴史を忘れてはならない。日中関係の転機を喜ぶと同時に、これまで培ってきた友好関係をいっそう強化し、両国国民間の友好感情を醸成しよう。
座長:第1/王英春・黒竜江省対外友協副主任、西堀正司・常務理事兼長野県理事長、第2/秦琳・四川省対外友協会長、岡ア温・常務理事兼愛知県理事長、第3/王世トウ・広東省外弁副主任兼対外友協副会長、酒井誠・常務理事


分散会で発言する中国側代表
分散会で発言する中国側代表

中国側代表の声

■秦琳・四川省対外友協会長
「2003年はSARSで(成都での会議が)流れてしまったが、非常に良い雰囲気の中で開催できて嬉しい。政治がどうあっても、国民同士の友好感情は破壊できない」

■駱阿瑛・四川省涼山イ族自治州対外友協会長
「日本とはJICAからの協力隊や北海道への農業研修生などで往来がある。イ族と日本人は言葉や文化に共通点が多い。春節とたいまつ祭にはぜひおいでください」

■余俊・四川省教育庁国際交流服務中心
「7月に四川省の高校生40人を引率して訪日する。成都の若者はここ数年で興味の対象や服装がずいぶん変わった。本当の日本人の生活を見せてほしい」

■鄭顕峰・四川省甘孜チベット族自治州人民政府外弁主任
「成都からバスで5時間。日本とはまだ独自の交流がないが、来年飛行場が完成すれば行き来しやすくなる。四川省で最高峰の貢山があるので、山登りなどのスポーツ・青少年交流をやりたい」

■王世トウ・広東省対外友協副会長
「初参加で光栄。独特の岑南文化に興味を抱く日本人も。日本部を設置していて、9月の松竹歌舞伎公演や友好県の兵庫県との往来をはじめ多くの交流事業を予定しています」

■額爾敦・内モンゴル自治区外弁幹部
「参加者の友好交流活動への意識の高さに敬服しました。日本との交流はまだ少ないが、緑化訪中団は日本が一番多い。名所も多いので大勢の日本人と文化交流できれば」


 日本側代表団は交流会議閉会後の24日夜、第8回中国西部国際博覧会開幕式に出席。重慶市と並ぶ西部大開発の拠点として発展を続ける成都の活気を肌で感じた。

新都心での開催
 会場は成都市郊外の開発区・世紀城に昨年建設されたばかりの国際展示場。市中心部の錦江賓館から約20キロをバスで移動した。
 四川省政府が移転先に計画する世紀城は建設中の新庁舎など新しい建物ばかりで、新都心の雰囲気だ。まもなく広大な敷地に弧を描いて建つ国際展示場に到着。他の招待客も続々と集まってきた。 午後8時。曽培炎副首相の開幕あいさつの後、会場に紙ふぶきが上がり、祝祭ムードの中、中国交響楽団の演奏合唱会が始まった。 開幕式に出席したのは海外の50の国と国内の31省市区から企業や地元政府の代表約4万人。副首相4人の内、曽氏が出席、呉儀副首相が祝電を寄せるなど、西部にかける中国政府の意気込みが伝わってきた。 交流団長の野中広務名誉顧問と副団長の鈴木重郎、井出正一両副会長、村岡久平理事長、蒋巨峰省長、宋健中日会長、井頓泉同副会長は主賓席で開幕を祝った。

30万人以上が来場

 西部博覧会は西部への投資促進を目的とした商業博覧会。ことしは「科学の発展による和諧社会の建設」をテーマに28日まで開催され、商務省など7つの中央の機関・団体と西部12省自治区市及び新疆生産建設兵団が初めて共同で主催。「西部地域の協力」を強調した。
 展示場総面積は昨年を大きく上回る9万平方メートル。「国際協力館」「名産品館」など9つの展示場に4000以上の国内外企業が出展し、計30万人以上の来場者で賑わった。
 25日には村岡理事長が観光促進フォーラムで講演、温泉など日本の魅力を語った。

西部大開発

 西部(12省・直轄市・自治区)の発展とともに豊富な資源を東部に輸送しようという計画で2000年にスタート。「西電東送」「西気東輸」「青蔵鉄道」など。四川省は達州市で国内最大級の天然ガス田が発見されたばかりで、今後ますます開発に期待がかかる。

高速道路の延伸工事は発展する成都の象徴 主賓席で博覧会開幕を祝う各界の代表


主賓席で博覧会開幕を祝う各界の代表

記者のメモ
■23日、村岡久平理事長は人民日報や地元紙の若手女性記者数人に囲まれて、1時間近くも取材を受けた。村岡理事長は歴史認識の問題について、「お互いに良いところだけでなく、悪い部分も認め合うのが真の交流だ」と述べるなど、記者の質問に丁寧に応じていた。

■岡ア温常務理事は交流会議会場の成都錦江賓館研修生、王アさんから新茶をプレゼントされた。誤って注文より高い酒を出してしまった王さん。謝りたい一心で、黙って代金を払ってくれた岡ア常務理事の行方を捜して対面。まだ17歳の王さんは「この出来事はずっと私の心に残るでしょう」と話した。


成都とは……四川省の省都。副省級市。面積1万2300平方キロ。人口約1059万人。年平均気温17℃。成田、福岡空港からそれぞれ北京、上海経由の直行便で約5時間半。西のチベット、九寨溝、南の峨眉山、北の西安など西部観光の窓口。

(「日本と中国」第1966号2007年6月15日5面に掲載)


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