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活動の紹介

日中国交正常化35周年 日中友好都市小学生卓球交歓大会

日中混成58チーム232人が競う
主催/(社)日中友好協会、中日友好協会、(財)日本卓球協会、中国卓球協会
後援/中国人民対外友好協会、中国国家体育総局、人民日報
協賛/朝日新聞、佐川急便、全日空、中国国際友好都市連合会、
     中国友好和平発展基金会、上海紅双喜体育用品有限公司

 日中スポーツ交流の一大イベント、日中友好都市小学生卓球交歓大会が8月2日から5日まで、北京市石景山区の首鋼体育館で開催された。友好都市の代表選手がペアとなった日中混成の58チームが、真夏の北京でともに汗を流し、真剣勝負を通して友情を深めた。各チームは小学生5、6年生の選手4人(日本側、中国側各2人)でチームを組み、男女シングルス各2試合と混合ダブルスの計5試合を競った。2日に開幕式と合同練習、3日は総当り戦、4日に上位チームで決勝トーナメントを行い、東京都―北京市、奈良市―西安市、別府市―烟台市、酒田市―唐山市の4チームが熱戦を制して優勝を飾った。5日は万里の長城を見学、人民大会堂で開かれた閉幕式兼表彰式にそろって出席した。「日中文化・スポーツ交流年」の認定事業で、(社)日中友好協会、(財)日本卓球協会、中日友好協会、中国卓球協会の4団体が主催した。

◇大人顔負けのパワー

東京都―北京市チームの森園政崇君は今大会で最も注目を浴びた一人
東京都―北京市チームの
森園政崇君は今大会で
最も注目を浴びた一人
 卓球交歓大会は1990年に始まり、国交正常化20周年の92年は以降は5年ごとに開催されてきたが、小学生の大会は初めて。 前回の中学生大会で7チームを派遣した長野県は今回、長野県、長野市、須坂市、伊那市、松本市、上田市の代表12人が参加、「長野県連合訪中団」を組織した。大会に参加したのは2回目という樽井悦郎・須坂市日中友好協会理事長は「優勝すると市長に約束してきました」と大会にかける意気込みを語った。
 福岡市と組み参加した広州市からは、市の少年宮卓球クラブの子どもと親30人余りが応援にかけつけ「広州助威団」と書かれた大きな横断幕を掲げた。
 試合が進むにつれあちこちで喚声や拍手が起こり、会場は熱気に包まれた。選手たちは大きな声で気合を入れ、スマッシュが決まれば大きなガッツポーズをとり、大人顔負けのパワーを発揮した。

◇友好の歴史を次世代へ

三重県―河南省チームの大平夕梨華さん
三重県―河南省チームの
大平夕梨華さん
  「同レベルの選手が出ていて良い大会です。選手として出場した92年大会では同じレベルになるよにラージボールを使いました」(下関市の松本亮一隊長)、「非常にレベルが高い。選抜されてきたという感じがする」(大会競技部長の白川誠之・(財)日中卓球協会事務局長)。
 会場のあちこちで聞かれた声だ。実際に今大会は日本と中国選手ともに選手の実力が拮抗、白熱したゲーム展開が多かった。
 木村興治・日本卓球協会専務理事は、「前大会までは中国選手が上だったが、今回は互角にプレーしていた。日本の卓球のレベルが高まってきた一つの表れだと思います」と力強い手ごたえを感じていた。
 一方、干斌・中国卓球協会副主席は、「身振り・手振りで交流していたのが印象的でした。選手たちは先人が結んだ友好を伝える役割を立派に果たしたと言えます」と語り、50年にわたる日中卓球交流を振り返った。

開幕式
  開幕式には加藤紘一・日中友好協会顧問、村岡久平・同理事長ら、中国側から宋健・中日友好協会会長、陳昊蘇・中国人民対外友好協会会長、劉徳有・中国対外文化交流協会常務副会長らが出席した。
 中国側を代表して徐寅生・中国卓球協会主席が、「中日両国の子どもたちが試合を通して厚い友情を育み、新時代における中日友好の後継者となることを願っている」と語りかけ、日本側団長の加藤顧問が「同じユニフォームを着て心を一つにして試合することが友好の芽をつくることにつながる」と選手を激励した。
 天津市―神戸市チーム代表の張沢?君と藤田ななえさんが「日本と中国の交流を深めることを誓います」と力強く宣誓した。
開幕式に続き模範演技が披露され、81年の世界卓球選手権で女子シングルスで優勝した童玲さん、83年の世界卓球選手権で女子ダブルスで優勝した載麗麗さんら有名選手が登場、場内を沸かせた。

北京第19中学校の生徒たちがプラカードをもって先導、日中混成58チームが体育館に並んだ
北京第19中学校の生徒たちがプラカードをもって先導、
日中混成58チームが体育館に並んだ


◇試合で芽生えた友情


タイムの時間に監督のアドバイスを聞く選手たち
タイムの時間に監督の
アドバイスを聞く選手たち
 各チームはそれぞれパートナー都市とのチームワークを発揮、試合をけるなかでことばの壁を越えた。「闘ったチームを応援に行くなど、試合を通して相手チームとの友情が芽生えました」と語るのは大阪市の坂本健二監督(大阪卓球協会常任理事)。
 「中国の選手を応援することは普通はないが、混成チームならできる。オリンピックもこれでやったら」というのは久留米市の太田幸三監督(久留米市卓球協会副理事長)。
 泰安市の劉魯奇さんは、「日本の選手とは手振りで交流した。試合でははじめ緊張したけど、すぐに慣れた」
 足利市の中野幹久君も「すぐに仲良くなれた。中国の選手は動きが早く、技術も盗めないくらい」
 秋田県の佐藤佑飛君は泣きながら別れを惜しむほど中国の友人と親しくなった。

◇全員でつかんだ優勝


好プレーに拍手する酒田・唐山チームの監督ら
好プレーに拍手する酒田・唐山チームの
監督ら
 4日午後の決勝は、選手も応援席も気迫がこもった。奈良市―西安市を除く、東京都―北京市、別府市―烟台市、酒田市―唐山市の3チームが接戦の3対2で優勝を手にした。
 奈良市の関根由朗隊長(奈良県日中常任理事兼事務局長)は、「それぞれの持ち場で全員が頑張ってくれた。ここまできたら優勝して市長に報告しようと昼には話し合っていました。いい組み合わせに入ったのも勝因です」と分析した。

◇健闘を称え別れ惜しむ

決勝のシングルスで勝った奈良市―西安市の政本ひかりさんがチームの皆なとハイタッチして喜ぶ
決勝のシングルスで勝った
奈良市―西安市の政本ひかりさんが
チームの皆なとハイタッチして喜ぶ
 閉幕式及び表彰式は人民大会堂の大宴会庁で開催された。人民大会堂は日本の国会議事堂にあたり簡単に入ることができない。中国側チームも、この日を心待ちにしていた。 侯寧寧審判長が試合結果を報告、記念賞を含め全チームの代表が順番に舞台にあがり記念品を受けとった。
 日中の選手を代表して東京都の森薗政崇君と、西安市の・歌さんが大会に参加した感想を述べ、村岡理事長が「帰ったら家族や同級生、卓球の仲間に、今日ここで経験したことを伝えてください。皆さんが大人になって卓球交流を担い発展させることを願っています」と語りかけた。
 各チームは食事をしながら互いの健闘を称え別れを惜しんだ。

◇優勝選手の感想


森薗政崇君(東京都)
「優勝できると思っていた。技術より体格的に相手が大きくて苦労した。これからも中国や韓国の選手に勝てるよう頑張りたい」
岩田拓朗君(別府市)
「優勝できるとは思っていなかった。言葉は通じないけど体全体で交流した。中国人の友達と仲良くなれたことが一番良かった」
・歌さん(西安市)
「いい友達と、いい思い出をたくさん作りました。こういう交流に今後も参加したい」

(『日本と中国』9月5日号掲載)
◆TOPICS
号外を発行
 協賛企業の朝日新聞が、大会会場でカラーの号外を発行、大好評を得た。
 試合の様子を撮った迫力ある写真がメインで、記事は日本語と中国語の両方。チームごとの写真を載せた。

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