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先輩留学生の声


 去年の9月に来た当時は、中国語は一言も話せませんでした。一人で寮に入る手続きをする時、何も話せず、また中国人特有の雰囲気に圧倒されて、本当に留学に来て正解だったのかと、その日の夜に考えていたことが、今ではとても懐かしく思います。でも、言葉と言うのは、簡単な生活に必要な言葉はすぐ覚えられるし、習慣もすぐになれてしまうので、一週間もたつと中国の生活に慣れていたと思います。

 それから学校が始まり、ここから本当に充実した留学生活が始まりました。まず何が一番新鮮だったかと言うと、たくさんの国の人たちと交流がとれたことでしょう。私のクラスは初級の一番下のクラスで、もちろんクラスメイトも中国語は話せません。クラスメイトは日本人、韓国人、インドネシア人等でした。最初は全く話せないのに、それでも一緒にご飯を食べに行ったり、遊んだりしていました。実際その時思ったのは、もちろん話せる方がいいのですが、交流をとるのに言葉が一番大切ではないと言うことです。みんな必死に気持ちを伝えるために、色々な形で交流をとっていました。こういう国際交流のおかげで、たくさんの国のこと、その国の人の考えを知ることができ、また日本のことについても改めて考えることが出来たと思います。

 もちろん、中国の人ともたくさん交流をとりました。最初の頃は、クラスは中国人の先生だけだし、留学生用の校舎なので、中国人との交流はほとんどありませんでした。中国に来ているのに中国人とは出会えなくて、少し悩んだ時期もありました。ただ、時間がたつにつれ、次第に交流の機会も増えてきました。ある時は学校の異文化交流の学習の場、ある時はバーなどなど。実際、交流というのは、自分から積極的にいかないと駄目だと言うことも学びました。

 日本にいたときは少し内気だった性格も、こっちに来て大きく変わったような気がします。たくさんの人と交流をとることによって得られた経験は本当に宝物です。

 また、中国の習慣など、日本とは大きく異なります。そこから日本の良さと悪さがたくさん見つけられたとも思います。まず、中国人はとても人間的な人柄で、楽しい時は“楽しい”、怒るときは“怒る”、すごく人なつっこい人柄だと思います。日本人のような、どこか余所余所しい息苦しい雰囲気が全くない。初めて知り合った人でもすぐに友達になれる。こんな人間味って今の日本にとっても必要なことだと思います。また、初めて来たときは恐いと思った中国人の人達の目つき、でもこれは必死に生きている証のような気がします。道ばたで地べたでだらだらしている若者もいないし、誰もが頑張って生きているような気がします。

 もちろん、中国に来て日本の良さも改めて気付きました。日本人のマナーの良さや奇麗な町並みなどは本当に素晴らしいものです。

 日本に帰ってこの留学の経験を生かすのは自分次第、この経験を日本で必ず役立てていきます。

 残り2カ月の留学生活が更に充実するよう、日々頑張っていきます。

2006.4.25 M.N.


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