はじめに
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5年余り続いた政治関係の冷却状態も、昨年10月、就任早々の安倍首相の中国公式訪問時に行われた日中首脳会談で関係修復の努力が実り、両国の友好交流の道筋に再び明るい展望をもたらしたことは、歴史的な快挙でした。
発表された「日中共同プレス」には、両国の平和共存、世代友好、互恵協力、共同発展を崇高な目標にして、政治、経済、安全保障、社会、文化等の分野における各レベルでの交流促進が謳われ、具体的に今年の日中国交正常化35周年を契機に、青少年交流を飛躍的に展開することが盛り込まれ、特に明記された「戦略的互恵関係」の構築には極めて大切な意義があります。
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日中国交正常化35周年の今年、日中両国国民の相互の往来が500万人に達する大交流の時代は目前に迫っています。先人の築き上げた友好交流・活動の成果の上に立ち、時代に即した独自の友好活動を創造・企画するとともに、中国各地の主要行事や観光地点の情報や資料の入手、配布・紹介も行い、協会も500万人交流の大台を目指して努力していきます。
日中友好協会は日中友好活動の歴史と経験を持ち、唯一の全国ネットワークをもつ民間団体として、日中友好7団体との連携を強め、外務省、JICAなどの政府機関とも協力・提携し、地方自治体、社会団体・各界人々と協調して、「日中共同声明」など三文書の精神を基礎として、新しい友好の活動を開発し、文化、経済、青少年、スポーツなど幅広く交流事業を企画し、発展・拡大させていくことが大切です。
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この任務を遂行するためには、力を合わせて協会の組織や運営の向上を図ることも必要です。現在までの業務内容を再考・再検討し、同時に新たな事業を開拓・開発していくことに積極的に取組み、両国の青少年交流推進に対応する能力を持つ人材の確保・育成も必要です。
また、協会活動・運動の発展を目指して、全国の協会間の経験と意見の相互交流を行い、協会組織については協会の特性を尊重しつつ、青年交流活動等を通じて、若い人たちの入会を増やす取組みを積極的に行い、あわせて岩手県、沖縄県、群馬県などの協会再建・設立に向けた取組みを続けていきます。
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今年は日中国交正常化35周年の記念すべき年であり、「日中文化・スポーツ交流年」でもあります。また日中両国高校生の相互交流事業を中心とする「日中21世紀交流事業」も継続されます。
協会が各地に呼びかけ全国的な規模で推進する事業として、5月の「第11回日中友好交流会議」、8月の「日中友好都市小学生卓球交歓大会」、9月1ヶ月間の北京、杭州、上海、広州での「歌舞伎公演」、10月の「遣隋使派遣1400年記念事業」などがあります。
そして県協会あるいはブロック協議会単位の中国の省・自治区・市との交流事業の企画・実施計画に対し、協会が共催または協力し全国に呼びかけ、事業を発展させ拡大して実施することも重要な任務です。共に協力して友好交流を拡大・促進する企画や計画を大切にし、大いに交流事業を盛り上げ、それぞれの協会の力量を高める努力を積み重ねましょう。
また、今年は日本の対中国全面戦争の発端となった盧溝橋事件、そして日本軍による南京大虐殺事件の70周年にあたります。東京都日中友好協会では、7月7日「7・7
70周年」記念行事を行います。
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中国東北地方の日本軍廃棄化学兵器の撤去問題や中国帰国者の生活問題などまだ戦後の未処理の問題が続いています。これらの問題には敏感に対応していきます。今年は、日本各地で中国帰国者が生活安定のため訴訟の判決が出されます。昨年、神戸地裁において国の責任を指摘した判決が出されましたが、一日もはやく国が中国帰国者のための生活支援の方策を出すよう政府・厚生労働省に強く要求し、中国帰国者自立支援活動を推進していきます。
また、長野県飯田市の「満蒙開拓平和記念館」の建設事業など各地協会の取組みや支援活動に対し関心を共有し、協会の大切な基本活動のひとつとして継続していきます。
今年も共に協力し、活気ある協会事業の実施のために努力いたしましょう。
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第15回通常総会の開催(6月)
6月に第15回通常総会が開催されます。日中国交正常化35周年の各事業を更に協力に推し進めるための取り組みを確立する総会といたしましょう。
役員ひとりひとりが実際の諸事業や運営改革分野をそれぞれ担当し、指導力を持って任務を遂行できる実行力のある執行部を実現させるため、特にブロック選出理事の積極的な活躍に期待をいたします。
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今年の両国民の相互理解を深める多彩な交流事業
第11回日中友好交流会議 四川省成都市 (5月下旬)
2005年5月の長野市での第10回会議に続いて、今年は中国で第11回会議を開催いたします。場所は四川省成都市、中国では北京以外のはじめての開催です。テーマは「青少年交流」といたしたく、中国側と折衝しています。多くの都道府県協会からの参加者を得て中国各地の友好協会の代表者と活発な討議と意見交換を行うことができるよう準備します。会議終了後、希望者に世界自然遺産の「九寨溝」の参観ツアーも計画する予定です。
<中日友好協会、四川省人民対外友好協会と共同主催>
- 日中マインドスポーツ競技大会 北京市 (6月下旬)
来年8月の北京オリンピック開催のプレ事業として、頭脳・精神スポーツの日中交流開催を進めていきます。従来からのチェス、囲碁(ペア囲碁)、コントラクト・ブリッジに日中友好協会がその普及を支援してきた「健康麻将(麻雀)」を加えたマインドスポーツの正式な日中交流競技大会を実施いたします。
- 日中友好都市小学生卓球交歓大会 北京市 (8月上旬)
日中国交正常化20周年以後、5年ごとに実施してきた「日中友好都市卓球交歓大会」を8月初めに北京市で開催します。今大会の選手は今までの大会の中で最も年少となる小学生(5〜6年生)で、若い力が今夏の北京を更に熱く沸き立たせることでしょう。少年スポーツ交流を通じて、友好都市交流にも大きな進展と展開が生まれることも期待します。
前回2002年の大会は99チームの参加でした。今大会は120チーム以上、800人程度の参加(日中双方の総参加者数:約1700人)を目標に準備を進めていきます。
<(財)日本卓球協会 中日友好協会 中国卓球協会 共催>
- 松竹近松座 坂田藤十郎歌舞伎訪中公演 北京、杭州、上海、広州 (9月:一ヶ月)
本格的な歌舞伎公演を中国各地で実施するため、実施母体となる松竹や、ADKに協力して準備を進めます。人間国宝・坂田藤十郎が中心となり、上方歌舞伎の一行80人程が訪中し、北京、杭州、上海、広州で公演することがすでに基本的に決定しており、今後は詳細の準備を行います。2004年の大相撲中国公演事業に続いて、日本の伝統文化を中国に紹介する意義ある大型文化事業の実施成功に向けて努力します。
- 遣隋使1400年記念行事 陝西省西安市 (10月下旬)
小野妹子等が隋国を訪れてから1400年、日中両国の公式交流の原点を偲び両国の友好交流の歴史にふれる夢のある交流事業を10月に西安市で開催します。陝西省政府や人民対外友好協会では1400年前の都の町並みの再現や遣隋使船の大型模型の作成等の準備をすでに進めております。航空会社や旅行社とも協力し、全国に呼びかけて多くの参加者を得て、日中友好の歴史を学び、これからの両国の友好交流の促進と発展をしっかり考える記念行事といたします。
- 2007年東レ杯上海国際マラソン 上海市 (11月下旬)
晩秋の上海市街を駆け抜ける上海国際マラソン。後援団体として市民ランナーの派遣や大運営に協力していきます。昨年11月には世界40カ国から総勢17000人が参加し大盛況の大会となりました。入門の短距離コースの設定もありますからジョギング愛好の方々等にもぜひ参加を呼びかけていきましょう。
- 北京オリンピック記念「市民スポーツ文化交流」 継続事業
北京オリンピックまであと1年、読売新聞社が中心となり推進する本事業の共催団体として、今年もサッカー、卓球、ボーリング、健康マージャンなどの市民交流団の組織派遣に協力していきます。中国の市民スポーツ交流訪日団の受入にも協力していきます。
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日中両国の青少年交流を促進・発展させる事業
- 日中青少年交流発展計画事業・日本青年交流代表団 <外務省受託事業> (9月予定)
1998年に両国政府間で合意した5ヵ年の交流事業終了後の継続事業4年目として一般青年100人の編成・派遣を行います。すでに本事業は日中両国青年の間に相互理解と友情・親善を深めることに少なからぬ寄与をしてきました。今年はその人選方法等について外務省と再検討を行い、更なる発展を目指し、日中友好に熱意ある青年団員の確保や、働く分野や業界別の編成なども考慮しつつ組織を行います。実施に当たっては、より一層の相互理解を深めることのできる日程と交流内容を受入側の中華全国青年連合会と協力して企画いたします。
- 日中21世紀交流事業・中国高校生訪日団受入事業 <外務省受託事業>
昨年度より開始された日中両国政府による高校生交流事業の中国高校生訪日団の受入について、今年度も受入窓口団体の(財)日中友好会館に協力し、日本各地の友好協会にも支援を求め、中国の高校生受入の本事業に積極的に取り組み、全国的な日中高校生交流の発展・促進に大きく寄与することができるよう進めていきます。
- 中国青年招聘事業 <JICA受託事業>
中華全国青年連合会の組織・派遣や中国の一般公募による一般中国青年を約25人ずつ、春および秋にそれぞれ受入れ、20日間前後の日程で日本各地の視察・参観、そして日本の青年との交流・交歓の手配を担当します。地方での交流・参観日程手配においては当該地の日中友好協会の支援と協力をお願いいたします。
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両国国民の友好関係を促進するための事業
- 中国緑化協力事業
小渕緑化基金の活用を中心とした中国緑化協力事業を、長野県、三重県、大阪府、宮城県、静岡県、埼玉県、千葉県等の協会と協力して実施していきます。
本事業への支援と支持をさらに広げていく活動も実施していきます。
- 中国内陸地域との交流促進事業
中国辺境内陸地域での希望小学校建設支援活動の実施と平行して、すでに建設された希望小学校児童と日本の小学生との絵画交換等の交流事業や、学費補助支援活動を引き続けて推進していきます。内陸地域からの訪日交流団の受入も続けていきます。
- 日中文化・スポーツ交流年
今年は日中文化・スポーツ交流年です。日本政府の「ビジット・ジャパン」事業にも呼応し、各種文化・スポーツ団体や旅行会社とも力を合わせて訪中団派遣や訪日団受入の拡大促進に協力していきます。
- 中国への公費及び私費留学生の派遣事業
中国教育部や中国各大学の協力の下に、日本の大学生や社会人の中国留学生を組織し派遣いたします。とくに公費留学生20人については、専攻科目を明確にもっていることだけでなく、日中友好への積極的な貢献のしっかりした目的をもち、日中友好事業の後継者となりえる者を選抜することに重点を置き、協会派遣留学生の質の向上に努めます。
- 中国語スピーチコンテスト開催と中国語の普及・向上に寄与する事業
今年度も日本政府、友好団体、協賛企業の後援を得て、2008年1月に「第25回全日本中国語スピーチコンテスト」を東京で開催します。都道府県協会が実施する8月から10月にかけての地方予選大会から選抜された全国からの優秀な参加者の質の高い熱弁に期待します。
- 中国関係機関・団体の訪日代表団の招聘
日本の現状の理解を深めていただき、友好交流の促進を図るために、中国関係機関・団体の代表団招聘を行います。省市対外友好協会の派遣する自費訪日旅行団についても日本の関係団体や旅行業者と協力して受入を推進していきます。協会の交流事業の拡大と成功を目指して、中国の関係主要機関との業務協力関係を一層深めていきます。
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組織の充実・発展に関する事業
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機関紙「日本と中国」の読者拡大の取組
協会の意志の伝播をはじめ、協会の「顔」とも言うべき機関紙「日本と中国」をより良い新聞にしていく努力を怠らないよう心掛け、月3回の発行をきちんと行い、各地方・地域の協会の具体的な事業・活動の投稿や資料の提供をお願いし、協会活動の参考になるような紙面づくりを目指します。全国の協会をつなぐ機関紙としての役割をさらに高め、読者の拡大と優良広告の開発に注意を払います。
- ホームページ・インターネットの積極的な活用
協会事業の紹介や宣伝にホームページを大いに活用するよう努力します。ネットを通じて協会活動の具体的な内容や活動の指針を広く宣伝し、多くの友好事業を紹介し、機関紙購読を呼びかけます。協会組織空白地区にも協会再建の足がかりをつくる活用を進めていきます。
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中国研修生受入事業の研究継続
本年も中国研修生の受入業務について、すでに実施している協会の経験を学び、受入手配や手続、受入後のサポート作業等の方法・方式・形態を引き続き検討・研究していきます。
中国辺境内陸地域での希望小学校建設支援活動の実施と平行して、すでに建設された希望小学校児童と日本の小学生との絵画交換等の交流事業や、学費補助支援活動を引き続けて推進していきます。
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